みのり農協総代会第16回みのり農業協同組合通常総代会に出席させていただきました。
今年は役員改選の年です。
上羅組合長はじめ役員の皆様、ありがとうございました。これから選出される新役員の皆様、総代の皆様、よろしくお願い申し上げます。
生産者、農家の皆様の所得、収入、手取りを増加させることが何よりも重要です。
酒米山田錦の減反枠外での増反・増産が可能となる制度改正が行われました。JAみのりをはじめ3JA管内では、19万4千俵から28万4千俵に増産が行われ、流した汗に応じて等しく平等に、生産者、農家の皆様の収入が23億3千万円増加したと試算されています。
制度改正において、最も留意したのは、価格が下がらないことです。
国全体の減反廃止に先行して制度改正したのは、輸出増での需要増、食用米との価格差で、他県での増産が危惧されたためです。JAみのり管内の酒米山田錦が減反で増産できない一方で、他県で増産をされると、価格が下がるだけでなく、シェアが低下することにより価格交渉力が低下することを危惧したためです。
減反枠外制度の活用により、JAみのり管内では酒米山田錦の増産が行われましたが、実は他県での大増産の比率の方が高く、酒米山田錦の兵庫県産のシェアは約75%から62%程度まで低下しています。
今まで通り、今まで以上に、JAみのり産の山田錦が高価格で取引されるためには、当地域産の山田錦が「よそとは違う」という違いを明らかにする必要があります。
国では、地理的表示法(GI法)が成立しました。
これは、○○という地域の農産物に、国がお墨付きを与える、虚偽表示には措置命令が出され、罰則も科されるというものです。
「村米」制度を、世界農業遺産など、当地域の酒米山田錦の歴史・伝統の違いとして際立たせることも考えられます。
いずれにせよ、生産者、農家の皆様の所得、収入、手取りをアップさせること。
当地域の山田錦の価値を世界に高く評価していただき、高価格で取引されるように全力を尽くしてまいります。
JAみのりの皆様には、山田錦のふるさととして、これからもどこにも負けない高品質の山田錦を生産していただけますよう、心よりお願い申し上げます。
酒米山田錦のみならず、神戸ビーフ、黒田庄和牛、播州百日どりなど、JAみのりは世界に誇るブランドをお持ちです。
これから、輸出拡大を行う農産物・加工品の主力は、神戸ビーフ、黒田庄和牛であり、山田錦の高級日本酒です。
JAみのりの皆様には、是非、この地から、攻めの農業、日本の新しい農業をリードしていただけますよう、心よりお願い申し上げます。
農政の大転換期を迎えるに当たり、日本の強い農業を創る、日本の新しい農業をリードする、みのり農業協同組合の益々のご発展を心より祈念申し上げます。

上羅組合長ありがとうございました

上羅組合長ありがとうございました