兵庫みらい農協総代会兵庫みらい農業協同組合第14回通常総代会に出席させていただきました。
生産者、農家の皆様の所得、収入、手取りを増加させることが何よりも重要です。
酒米山田錦の減反枠外での増反・増産が可能となる制度改正が行われました。JA兵庫みらいをはじめ3JA管内では、19万4千俵から28万4千俵に増産が行われ、稲葉組合長の試算では、流した汗に応じて等しく平等に、生産者、農家の皆様の収入が23億3千万円増加したとされています。
制度改正において、最も留意したのは、価格が下がらないようにすることです。
国全体の減反廃止に先行して制度改正したのは、輸出増での需要増、食用米との価格差で、他県での酒米山田錦の増産が危惧されたためです。JA兵庫みらい管内の酒米山田錦が減反で増産できない一方で、他県で増産をされると、価格が下がるだけでなく、シェアが低下することにより、価格交渉力の低下が危惧されたためです。
減反枠外制度の活用により、JA兵庫みらい管内では酒米山田錦の増産が行われましたが、実は他県での大増産の比率の方が高く、酒米山田錦の兵庫県産のシェアは約75%から62%程度まで低下しています。
今まで通り、今まで以上に、JA兵庫みらい産の山田錦が高価格で取引されるためには、当地域産の山田錦が「よそとは違う」という違いを明らかにする必要があります。
国では、地理的表示法(GI法)が成立しました。
これは、○○という地域の農産物に、国がお墨付きを与える、虚偽表示には措置命令が出され、罰則も科されるというものです。
こうした制度を活用して、当地域の山田錦の価値を、正当に、高く、評価していただき、高価格で取引されるように全力を尽くしてまいります。
JA兵庫みらいの皆様には、これからもどこにも負けない高品質の山田錦を生産していただけますよう、心よりお願い申し上げます。
JA兵庫みらいでは、新たに小野ライスセンターを整備していただきました。これは、国の強い農業づくり交付金産地競争力強化綜合対策事業として、特に、輸出対応特認扱いとして認められて、整備されたものです。
輸出拡大に向けて、JA兵庫みらいへの国の期待と信頼の高さをあらわすものです。
次世代施設園芸事業として、加西市鶉野、野条に4haのトマトハウス団地をスタートしていただきました。
これは、農林水産省の目玉事業であり、国全体予算50億円のうち12億円が投入されているという国家プロジェクトになります。農林水産省のJA兵庫みらいへの並々ならぬ期待が伝わってきます。
小泉進次郎党農林部会長には、部会長就任後、農政の現場視察・意見交換としては、全国で最初に、加西市と神戸市にお越しいただきました。加西市では、米と野菜について、日本の農政の将来のあり方を、稲葉組合長をはじめ、生産者、農家の皆様と意見交換をしていただきました。
JA兵庫みらいの皆様には、是非、この地から、攻めの農業、日本の新しい農業をリードしていただけますよう、心よりお願い申し上げます。
農政の大転換期を迎えるに当たり、この地から、日本の強い農業を創る、日本の新しい農業をリードする、兵庫みらい農業協同組合の益々のご発展を心より祈念申し上げます。