♪実盛さんはご上洛~稲の虫はお伴せい~♪
奥中稲の虫送り、稲尾虫おくりに参加させていただきました。
「虫送り」は、稲の害虫駆除、豊作を祈願して行われてきた民俗行事です。
農薬が広く普及するまで各地で行われていましたが、農薬の普及とともに途絶えた村が多いようです。
斎藤実盛が稲の株につまづいて敵に討たれ、以来、稲を恨み害虫となって稲を食い荒らすのだ、という伝説にちなんで、場所によっては「実盛送り」ともいわれるようです。
多可町中区奥中では、昭和60年に44年ぶりに復活され、伝統行事として、平成10年から毎年行われています。
加東市稲尾では、三世代交流、村おこしとして、平成15年に復活され、今年で14回目になります。稲尾虫おくりの復活に当たっては、自治体の枠を越えて、奥中稲の虫送りを参考にされたそうです。
奥中と稲尾とのご縁、交流のきっかけや、伝統行事復活、継承への想いを、双方の村の皆様からお伺いさせていただきました。
鐘・太鼓を打ち鳴らし、数々の幟を打ち立てて、たいまつをかかげて田んぼの中の道を歩く様は、幻想的で、昔にタイムスリップしたかのようです。
地域の伝統文化に価値を見出し、地域の誇りを取り戻す。
地域の伝統文化を復活され、継承されておられる奥中、稲尾の皆様のご尽力に心より敬意と感謝を申し上げます。
三世代交流。村おこし。
これからも「虫送り」という村の伝統文化を継承されますようお願い申し上げます。







