中町山田錦部会総代会あいさつ第34回中町山田錦部会通常総代会に出席させていただきました。
生産者、農家の皆様の所得、収入、手取りを増加させることが何よりも重要です。
酒米山田錦の減反枠外での増反・増産が可能となる制度改正が行われました。
3JA管内では、19万4千俵から28万4千俵に増産が行われ、流した汗に応じて等しく平等に、生産者、農家の皆様の収入が23億3千万円増加したと試算されています。
制度改正において、最も留意したのは、価格が下がらないことです。
国全体の減反廃止に先行して制度改正したのは、輸出増での需要増、食用米との価格差で、他県での増産が危惧されたためです。当地域の酒米山田錦が減反で増産できない一方で、他県では減反とは関係なく、食用米からの転換で酒米山田錦の増産をされると、価格が下がるだけでなく、シェアが低下することにより価格交渉力が低下することを危惧したためです。
減反枠外制度の活用により、当地域では酒米山田錦の増産が行われましたが、他県では、制度改正と関わりなく、さらに大増産が行われたために、酒米山田錦の兵庫県産のシェアは約71%から62%程度まで低下しています。
今まで通り、今まで以上に、当地域産の山田錦が高価格で取引されるためには、当地域産の山田錦が「よそとは違う」という違いを明らかにする必要があります。
国では、地理的表示法(GI法)が成立しました。
これは、○○産▲▲というように、特定地域の特定農産物に、国がお墨付きを与える、虚偽表示には措置命令が出され、罰則も科されるというものです。
「グレードアップ兵庫県産山田錦」のように、当地域の酒米山田錦が、地理的表示として、世界に評価していただけるように、そのことによって、高価格で取引されるように、全力を尽くしてまいります。
生誕80周年を迎えた山田錦発祥の里として、これからも、どこにも負けない高品質の山田錦を生産していただけますよう、心よりお願い申し上げます。
中町山田錦部会の益々のご発展を心より祈念申し上げます。
中町山田錦部会総代会