首都圏外郭放水路の現場に立たせていただきました。
中川・綾瀬川流域約350万人の皆様の安全・安心を守り続ける巨大地下放水路です。
中川・綾瀬川流域は、徳川家康公の江戸入府から行われた利根川の東遷、荒川の西遷によって拓かれた地域で、利根川、江戸川、荒川という大河川に囲まれたお皿のような地形の低平地、元の利根川(現:大落古利根川)、元の荒川(現:元荒川)が流れていた地域です。下流部の東京都東部や埼玉県の一部ではゼロメートル地帯が拡がります。かつて中・上流部には田園が拡がり、遊水機能を有していましたが、昭和30年代以降は市街地の急激な拡大(市街化率約10倍)が行われ、現在は流域人口約350万人を抱えるに至っています。
低平地であるため、河道の整備だけでは洪水被害の低減が困難であり、流域一体で、公立学校の校庭を貯水池にする校庭貯留など総合的な治水対策に取り組んでこられた地域です。
それでも不十分であるため、整備されたのが首都圏外郭放水路です。
地底50mを流れる地下放水路は世界最大級、調圧水槽は長さ177m、幅78m、高さ18m、まるで地下にそびえる巨大な「地下神殿」です。
埼玉県春日部市石川良三市長からは
「小中学校の校庭を貯水池にするなど、あらゆることをやってきた。現在の春日部市の繁栄があるのは、この首都圏外郭放水路のおかげ。水害の軽減により、多くの企業が立地した。進出していただいたショッピングセンターだけで年商406億円に及ぶ。」
との話をいただきました。
「クレヨンしんちゃん」で有名な春日部市。
首都圏外郭放水路整備を受け、水害に強い都市基盤をアピールして企業誘致を行った結果、春日部市には29社が新たに進出し、約3,200名の雇用が創出されました。
昨年のH27関東・東北豪雨では、首都圏外郭放水路への流入量は通水開始以来最大の1,837万㎥(50mプール約12,247杯分)を記録する一方で、昭和61年8月洪水と比べると、雨量は約1.1倍でしたが、中川・綾瀬川流域の浸水戸数は約9割減(16,874戸→1,849戸)、下流の足立区では浸水戸数ゼロ(5,000戸→0戸)となり、効果が発揮されたところです。
先日の台風16号で通水された現場に立たせていただきました。「地下神殿」の一般見学は可能となっています。
江戸の繁栄を産み、現在に続く東京、首都圏の繁栄を支え続ける、徳川家康公以来の偉大な治水事業。
ストック効果の高い治水事業は、まちの繁栄、国民の皆様の安全・安心のために必要不可欠です。
国民の皆様の安全・安心のために。
全力を尽くしてまいります。

石川春日部市長 大西関東地方整備局長と

石川春日部市長
大西関東地方整備局長と

地下神殿に地上の光が

地下神殿に地上の光が

台風16号で通水されたところ 生々しく濡れています

台風16号で通水されたところ
生々しく濡れています

首都圏外郭放水路

立坑を上から 深さ72mを超えます

立坑を上から
深さ72mを超えます

吸い込まれそうな深さです 台風16号で通水した水が下に

吸い込まれそうな深さです
台風16号で通水した水が下に

石川春日部市長からお話を伺いました

石川春日部市長からお話を伺いました

首都圏外郭放水路視察

国土交通省ウェブページ 【平成28年9月27日】 藤井政務官が首都圏外郭放水路を視察し、春日部市長と意見交換