兵庫県釣針協同組合創立80周年記念式典に出席させていただきました。
創立80周年を心よりお祝い申し上げます。
昭和13年(1938年)4月、前身である「播州釣針工具工業組合」の創設から80年、組織発足以前の時期も含め、伝統的な地場産業として釣針産業をこの地域で発展させ続けてこられました皆様のご尽力に深く敬意と感謝を申し上げます。
「播州針」は、1851年、小寺彦兵衛翁を元祖として興りました。
以来約170年。
その後継となる皆様は、一段と進歩した整型機械の開発、熱処理技術の向上等、伝統の業と最新の革新的技術の相乗効果によって、より一層精密で、かつ、高付加価値な釣針を製造されています。
平成22年(2010年)6月、「播州針」は地域団体商標に登録されました。
「播州針」は世界一の高品質との評価を得るまでになり、現在では、兵庫県の釣針の製造は、国内製造シェアの約90%を占めています。
また、貴組合におかれましては、地場産業としての釣針産業の発展のみならず、地域の小学生を対象とした親子ふれあい釣り教室、加東市秋のフェスティバルでのニジマス・アマゴ釣り、ブナの木の植樹、さかなの館「アクア東条」でのトライやるウィーク受入れ、学びの場の提供など、地域社会への貢献活動を積極的に行っておられます。
これからも地域社会への貢献活動の推進をお願い申し上げます。
伝統と革新。
先人の皆様は、長年培った技術とたえざる努力の積み重ね、伝統の業と最新の革新的技術によって、現在の「播州針」を築き上げてこられました。
日本国内における少子化と人口減少、世界との激しい競争の中にあって、まさにこの地域の発展のために、貴組合の皆様のお力を結集されまして、「播州針」のさらなる発展、釣針業界のさらなる発展、釣針産地の一層の活性化を実現されますことを心よりお願い申し上げます。
創立80周年を迎えられました兵庫県釣針協同組合の益々のご発展、組合員皆様のご隆盛を心より祈念申し上げます。