平成30年度東播磨の地域文化を考える会に出席させていただきました。
兵庫県成立150年。
成立前は、というと、この地域は小領割拠。
小野藩、三草藩。明石藩は今年明石城築城400年。ですが、どちらかというと飛び地だらけ。
天領は江戸、大坂城代、京都所司代、生野代官所管轄と分かれ、田安、一橋、清水の御三卿領に、数多の旗本領の飛び地。
酒米の村米制度は壬生藩(栃木県)の飛び地から生まれていたそうですが、他にも館林藩(群馬県)、忍藩(埼玉県)、古河藩(茨城県)、棚倉藩(福島県)、浜松藩(静岡県)など諸藩の飛び地。
赤穂義士ゆかりの赤穂藩の飛び地や、尼崎藩、姫路藩の飛び地と、北播磨だけでもこれほど多くの飛び地が混在・割拠しており、このような地域は全国でも稀です。
姫路城を築城した池田輝政が「西国宰相百万石」と称されたように、播磨国が一つになればそれだけの実力を有しますが、これを危惧した幕府による分割統治という歴史を有するのがこの地域です。
この分割統治は不幸な歴史ですが、多様な歴史・文化を育んだとも言え、この東播磨が一つになれば必ず大きな力を発揮することとでしょう。
先人が遺されたこの東播磨のかけがえのない「地域文化」を伝承し、ふるさとづくりにつなげていただけますよう、関係者の皆様に心よりお願い申し上げます。