女性が活躍できる社会環境の整備へ

女性活躍法案(自民党)女性活躍法案(公明党)6月11日(水)
女性が生き生きと活躍できる社会の構築をめざす
「女性が活躍できる社会環境の整備の総合的かつ集中的な推進に関する法律案」
(女性の活躍推進法案)
を、
自民党・公明党両党の議員立法として、衆議院に共同提出させていただきました。

女性活力特別委員会における取組みを評価していただき、法案提出者として法案を提出させていただきました。

法案提出者は次のとおりです。(敬称略)
松野博一、薗浦健太郎、永岡桂子、宮川典子、藤井比早之
高木美智代、古屋範子、大口善德
提出には、山本香苗参院議員も参加されました。

法案は、日本経済の持続的な発展には社会のあらゆる分野で女性の持つ能力を最大限に発揮することが重要だと指摘し、国、地方自治体、企業に対して、女性のワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の強化や、男性の育児、介護参加を促進する施策を求めています。 具体的には、女性の活躍と男性の家事参加を妨げている残業や休日出勤を短縮するため、短時間勤務制度の拡充や、インターネットなどを活用して時間や場所に制限されずに働く「テレワーク」の導入を検討するよう規定し、保育所や放課後児童クラブの設置、介護支援の促進も規定しています。

この法案の基本方針は次の5つです。

○時間外労働等の慣行の是正
女性の活躍及び男性の育児、介護等への参加の妨げとなっている職場における長時間にわたる時間外又は休日の労働等の慣行の是正が図られるよう、次の措置を講ずる。
・時間外又は休日の労働に係る労働時間の大幅な短縮を促進する。
・所定労働時間を短縮し、又は柔軟に変更することができる制度の導入、在宅で勤務できる制度の導入その他の就業形態の多様化を促進する。

○支援体制の整備
女性が人生の各段階における生活の変化に応じて社会における活動を選択し、活躍できるよう、次に掲げる措置を講ずる。
・保育、介護等に係る体制の整備及び支援を促進する。
・学校の授業の終了後又は休業日における児童の適切な遊び、生活及び学びの場並びに療育に係る体制の整備を促進する。
・妊娠、出産、育児、介護等を理由として退職を余儀なくされることがないようにするための女性の雇用の継続及びそれらを理由として退職した女性の円滑な再就職を促進する。
・起業を志望する女性に対する支援を推進する。
・社会のあらゆる分野において女性が活躍できるために必要な能力及び態度を養う教育並びに再び学習することができる機会の提供を促進する。

○税制及び社会保障制度の在り方
女性の就業形態及び雇用形態の選択に中立的な税制及び社会保障制度の在り方について様々な角度から検討し、必要があると認めるときは、その結果に基づいて所要の措置を講ずる。

○指導的地位への女性の登用の促進
平成32年までに社会のあらゆる分野における指導的地位にある者に占める女性の割合を3割にすることを目指し、役員、管理職、高度の専門性が求められる職業その他の指導的地位への女性の登用を促進する。

○国民の理解及び協力の促進
社会のあらゆる分野における女性の活躍に寄与した者の顕彰等を通じ、家庭生活における男女の協働及び社会における女性の活躍に関する国民、とりわけ男性の理解及び協力を促進する。

特に、時間外労働等の慣行の是正を謳っている点、それも、男性女性を問わず、時間外・休日労働の大幅削減の促進、就業形態の多様化の促進を規定している点が画期的です。
男性の時間外・休日労働を大幅に削減し、家族一緒になって育児、介護等に取り組むことが何よりも大切です。
国民の理解及び協力の促進にあたっては、とりわけ男性の理解及び協力を促進する旨、規定されていますが、
まさに、男性の働き方を変える男性の意識を変える、という方針が明記されている画期的な法案になります。

この法案の成立に向けて全力を尽くしてまいります。