6月20日(金)
「過労死等防止対策推進法」(議員立法)が成立しました。
この法律は、近年、我が国において過労死等が多発し大きな社会問題となっていることや、過労死等が、本人はもとより、その遺族又は家族のみならず社会にとっても大きな損失であることに鑑み、過労死等に関する調査研究等について定めることにより、過労死等の防止のための対策を推進し、過労死等がなく、仕事と生活を調和させ、健康で充実して働き続けることのできる社会の実現に寄与することを目的としています。
具体的には、
政府は、過労死等の防止のための対策に関する大綱を定めなければならないことを規定し、
過労死等の防止のための対策として次の事項を定めています。
①調査研究等
国は、過労死等に関する調査研究等を行う。
国は、過労死等に関する調査研究等を行うに当たっては、、過労死等が生ずる背景等を総合的に把握する観点から、業務において過重な負荷又は強い心理的負荷を受けたことに関連する死亡又は傷病について、事業を営む個人や法人の役員等に係るものを含め、広く当該過労死等に関する調査研究等の対象とする。
②啓発
国及び地方公共団体は、教育活動、広報活動を通じて、過労死等を防止することの重要性について国民の自覚を促し、これに対する国民の関心と理解を深めるよう必要な施策を講ずる。
③相談体制の整備等
国及び地方公共団体は、過労死等に関し相談することができる機会の確保、産業医その他の過労死等に関する相談に応じる者に対する研修の機会の確保等、早期に対応し、過労死等を防止するための適切な対処を行う体制の整備及び充実に必要な施策を講ずる。
④民間団体の活動に対する支援
国及び地方公共団体は、民間の団体が行う過労死等の防止に関する活動を支援するために必要な施策を講ずる。
この法案の作成に当たっては、
自民党の雇用問題調査会過労死等防止に関するワーキング・チームで議論が行われ、毎回、過労死で大切な家族を亡くされた皆様に議論に参加していただきました。
また、過労死防止基本法制定を目指す超党派議員連盟において、超党派で議論が行われてきました。
全国過労死を考える家族の会の皆様をはじめ関係者の皆様、法案作成・成立にご尽力をいただきました皆様に心より感謝申し上げます。
「ストップ!過労死」に向けて汗を流してまいります。