10月5日(日)
NPO法人兵庫県腎友会第14回県大会 in 三木に出席させていただきました。
腎臓病及び腎臓病患者の皆様をめぐる諸問題について、その実態と課題を啓発し、腎疾患対策を中心に、健康の大切さ、「いのち」の尊さを共に考えるために開催されました。
国民医療費は40兆円近くに達します。透析にかかる総医療費も増加を続けていることは確かです。こうした中で、社会保障費の「効率化」という文脈で、透析関係の診療報酬の「見直し」が議論の俎上に上ります。
しかし、透析に係る医療費は「いのち」に直結する費用であり、「いのち」の尊さは、かけがえのないものです。
人は自分自身がその立場に立ってみないと実際には分からない、ということは現実ですが、お互いの立場を思いやり、相手の立場に立って物事を見つめ直すことによって、必ず「いのち」の尊さに気づくことができるはずです。
本年、難病対策関連2法が成立し、難病の助成対象疾患は現行の56から約300へと、難病に対する助成が大幅に拡充します。また、昨年の障害者差別解消法の成立を受けて、本年、我が国において、障害者権利条約が批准され、発効しました。
これらは、お互いの立場を認め合い、「いのち」を尊重する共生社会の実現のために、政策実現されたものです。
腎疾患の発症と重症化予防を進め、透析患者の増加を抑えるようにする、
透析患者の皆様の交通の足を確保する、
災害時にも国内どこでも透析が受けられるようにする、
など腎疾患の総合対策の確立に向けて尽力してまいります。
本日は、透析生活を続けながら社会貢献をされた方等の皆様が表彰を受けられました。
これからも、「いのち」への優しさと思いやりを共有する社会の実現に向けて、ご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。