八千代北小学校、八千代西小学校の「最後の運動会」に出席させていただきました。
八千代北小学校は明治12年から136年の、八千代西小学校は明治10年から138年の歴史に幕を閉じられます。
2校は、八千代南小学校と統合され、南小学校の地で、八千代小学校として新たにスタートされます。南小学校としても最後の運動会になります。
140年近くの長きにわたって、多くの人材を輩出され、地元に愛され続けた小学校の最後の運動会です。
北小学校、西小学校では、地元の皆様が参集され、人文字の航空写真撮影が行われ、北小学校伝統の鼓笛隊、西小学校の大和合戦など、最後の運動会を最後まで見届けられました。
八千代は、国民の祝日たる「敬老の日」提唱の地、「敬老の日」発祥の地です。
「敬老の日」発祥の地にふさわしく、多可町八千代区には、年長者を重んじる気風、長幼の序をわきまえる気質、日本の美学、こころが脈々と受け継がれています。
私は、八千代が、「敬老の日」発祥の地たりえたのは、高齢者、年長者を支える経済力、地場産業、富の力があったからと考えます。
「敬老の日」発祥の地、まさに年長者を敬い、支えるという気風をもった土地柄で、年長者を支える若い世代がいなくなり、地域のシンボルである小学校がなくなっていく。
全国で起こっている、これから起こっていく、危機の象徴であり、「敬老の日」発祥の地からの警鐘です。
八千代の美しい山河は昔も今も変わりません。そこに住まう皆様の気風、気質、美学も変わりません。
なくなったのは、若い世代が「働く場所」です。
地域の雇用確保、「増子化」政策が、国策として必要です。