平成27年度秋田村山田錦生産者大会に出席させていただきました。
秋田県の蔵元の皆様におかれましては、遠く、多可町までお越しくださり、ありがとうございます。
多可町中区の山田錦を御愛顧くださり、ありがとうございます。

酒米の王者「山田錦」の真の「価値」を、私に教えていただいたのは、秋田県の皆様です。
もう21年。
平成7年、8年と、私は秋田県庁に勤務させていただいておりました。当時の上司、地方課長は、佐竹敬久現秋田県知事です。
当時、秋田県庁に勤務する「関西人」は私だけだったと言ってよいでしょう。
打ち解けて本音で語り合うには随分と時間がかかります。
へば、まず、お酒。
「実は、私のふるさとは、山田錦の産地、ふるさとなのです。」
この一言によって、私へのイメージの全てが変わりました。
関西人、都会人から、山田錦という憧れの酒米を産みだす農村の人へ。
秋田から、外から、初めて、「山田錦」の価値、これを産みだす故郷の素晴らしさ、故郷への誇りを教えていただいた瞬間でした。
当時、「どうにかして山田錦を入手できるルートを築けないか。」「少しでも入手量を確保する手立てがないだろうか。」と真剣に相談されたことを思い出します。

「秋田村」とは、多可町中区の酒米生産者の皆様が「秋田の蔵元さんに最高品質の山田錦を」との熱い思いで作られている田んぼの愛称です。
多可町中区の生産者の皆様と、秋田県の蔵元の皆様との信頼関係は、固く、深く、強く、結ばれてきました。
秋田村山田錦生産者大会は、今年で五回目となります。
多可町、秋田県と、遠く、離れてはいても、最高品質の山田錦を育み、その山田錦によって最高品質の吟醸酒を造る、この想いは一緒です。
「秋田村」の益々のご発展、多可と秋田の益々の交流の深化とご発展を心より祈念申し上げます。
秋田村山田錦生産者大会あいさつ秋田村山田錦生産者大会蔵元交流会秋田村集合写真